2023.12.22商品情報

潜入!あの商品のおいしさに迫る! ~ オーロラサーモン®の産地 ノルウェーを訪ねて~

潜入!あの商品のおいしさに迫る!
~ オーロラサーモン®の産地 ノルウェーを訪ねて~

 当社で販売するこだわりの商品の“生産の現場”に伺ってレポートする「潜入!あの商品のおいしさに迫る!」。今回はお子様からお年寄りまで大人気の「オーロラサーモン®」を、商品開発者の私がノルウェーで直接取材!美味しさの秘密や生産のこだわりを、目利きの視点でたっぷり伺ってきました。

なぜノルウェーでサーモン?

 サーモンは日本に限らず、世界中でとても人気ですが、近年では寿司ブームを背景にして、その人気は益々上がっています。
 世界中で人気のサーモンですが、実は世界で一番サーモンを養殖しているのはノルウェーです。いったいなぜノルウェーが世界一なのでしょうか。
ノルウェーは面積38.5万平方メートル、人口約540万人と、日本と同じくらいの面積に埼玉県や千葉県より住んでいる人が少ないです。国土の大部分を山がしめており、海岸線は氷河により形成された複雑な湾、入り江を持つフィヨルドです。また、日本と比較して緯度も高いため、冬の時期が長く寒冷です。
 このような環境が実は、サーモンの養殖には非常に適しています。入り組んだ地形ながら穏やかな海であり、サーモンに適した冷たい海水温を持つノルウェーの自然環境と、国や企業のさまざまな努力でサーモン養殖は発展してきました。
今回はそのようなノルウェーサーモンの中でも、さらにこだわりを持つ「オーロラサーモン🄬」について、ノルウェーのベルゲンに本社がある世界有数の水産会社「LEROY (レロイ)」さまの各施設に伺ってきました。

 
 

雪景色のオーロラサーモン🄬海面養殖場

 オーロラサーモン🄬は数あるノルウェーの養殖場の中でも、北緯約70度より北の北極圏で育てられているサーモンです。オーロラの名前は実際にオーロラが見える地域で養殖されていることから名付けられました。(先ほどの写真は今回宿泊した北極圏の都市トロムソで実際に見ることができたオーロラです!)
 私たちは船に乗り、海面養殖場を見学しました。養殖ゲージ1つの大きさは円周約160メートル、深さ最大約50メートルで、1つの養殖場にゲージは8~12個集まっています。その大きさと規模に驚かされますが、レロイオーロラ社はこのような養殖場を26か所保有しています。
 訪問したのは10月下旬でしたが雪が降っており、とても寒い中でもサーモンは元気に水面から跳ね上がっていました。北極圏のため、ノルウェーの中でもさらに気温も海水温も低く、他のノルウェーの養殖場と比較して3カ月程度成長に時間がかかりますが、ゆっくりと成長することで、脂の乗った最高のサーモンに成長します。

 
 

人にも自然環境にも優しい養殖

 養殖場を見渡しても付近に人がいる様子はありません。サーモンには毎日エサをあげる必要があるのに、どのようにエサを与えているのでしょうか。
 実は、養殖場とは離れた場所で遠隔管理をしています。私たちは「レロイオーロラ エサやり管理センター」を訪問しました。施設内は、複数モニターが並び、モニターには海中の様子や数値データなどが表示されています。おしゃれな北欧家具に囲まれた雰囲気も相まって、魚を育てているとは思えない近代的なオフィスです。こちらではオーロラサーモンの複数養殖場をカメラや自動給餌機等を活用し一括管理しています。
 サーモン養殖にはエサが最重要です。エサの管理で病気の予防、脂乗り、身の色まで調整することができます。そしてエサの開発は年々進歩し、より効率的にサーモン養殖ができるように進化しています。しかし、サーモンは生き物、品質は一定ではありません。そのため、こちらの施設のように一か所で管理し共有することで、知識・経験・情報を効率よく獲得し、より良いサーモン養殖を実現しています。
 養殖現地ではなく、遠隔管理するメリットは他にもあります。養殖場に行くためには船を使用しますが、それは危険も伴います。そして船を使用するとCO2が排出されます。また、養殖場に船で近づくとサーモンにストレスを与えます。養殖現地に行かないことは、従業員にも、自然環境にも、そしてサーモンにも良いことなのです。
 

 

オーロラサーモン🄬は加工にもこだわりあり

 皆さんご存じだと思いますが、サーモン丸々1匹がそのまま売場に並ぶことはほとんどありません。つまりどこかで加工をしてから皆さんの食卓に並んでいます。続いて私たちは「レロイオーロラ加工場」を訪問しました。
 こちらの工場は先ほどの養殖場もあるトロムソ圏内の水産業の中心地シャルベイにあります。年間でサーモンを7万トン以上という大量の加工をしている工場です。
 サーモン1匹の状態から3枚卸の状態での箱詰めまでに、1.5~2時間という速さで、高鮮度で生産しています。
 
 その速さの秘密は大部分を機械化、システム化し効率的な作業をしているからです。工場内を見学すると、非常に大きな工場に対して人が少ないことに気付きます。
 ただ、多くのことを機械化していても、人が全くいないわけではありません。品質に関わることは人の目を通してチェックしています。美味しく安全なオーロラサーモン🄬の秘密は、機械化した効率的な作業と、人の目のチェックの両立から成り立っています。
 
 

未来を見据えたオーロラサーモン🄬養殖

オーロラサーモン🄬のこだわりをお伝えしてきましたが、レロイ社は未来のための取り組みも様々実施しています。
 例えば、エサやり管理センターでは、サーモンの寄生虫をカメラとレーザー、AIを活用して除去する最新鋭のシステムを試験導入していました。また、加工場で、品質チェックは人の目で行っているとお伝えしましたが、従業員の負担減少や自然環境負荷を考慮しながら、AI化も検討しています。
 未来のためには、従業員の働きやすさも重要です。危険な作業を排除するのはもちろん、加工場等では、従業員が立場に関係なく意見を出し合い、日々のミーティングを通してより効率的に、お互いが働きやすい環境づくりを全員で作り出しています。
私たちも社内シェフが調理してくれた美味しいサーモンを社員の方と味わいながら、ディスカッションさせていただき、レロイ社で働く雰囲気の一端を体感することができました。
 そして、自然環境保護の考えは非常に勉強になりました。地球温暖化はCO2排出量の増加が主原因とされていますが、レロイ社はエサを作る際の排出量も確認しています。また、包材を運ぶ際の排出量を考慮し、加工場で包材も作っています。さらに、サーモンを配送する際は現在氷を使用していますが、より環境負荷の少ないドライアイスへの変更も試験導入しています。これらのように、さまざまな面で自然環境保護の考えに根差した取り組みをしています。
遠い未来も見据えて、人にも自然環境にもより良いサーモン養殖の実現を目指しています。

 

オーロラサーモン🄬をぜひ味わってください

 オーロラサーモン🄬について、いろいろ紹介させていただきましたが、皆さんに美味しく味わっていただくことも、もちろん重要です。
 美味しく育て、安全に加工したオーロラサーモン🄬は和食、洋食限らずどんなジャンルにも合い、パーティーの主役にもなれば、ちょっとしたおつまみにもなる、豊富な料理バリエーションがあります。ベイシア各店ではお刺身やお寿司等で、毎日販売しています。
 まだ味わったことが無い方はぜひ一度食べていただければと思います。一度味わえば、あなたもきっとオーロラサーモン🄬のファンになるはずです。