2023.11.03商品情報

潜入!あの商品のおいしさに迫る! ~豊かな自然が広がる五島列島の生産者の皆さん ~

潜入!あの商品のおいしさに迫る!
~豊かな自然が広がる五島列島の生産者の皆さん ~

当社で販売するこだわりの商品の“生産の現場”に伺ってレポートする「潜入!あの商品のおいしさに迫る!」。今回は長崎県の五島列島を訪ね、ブリおよびマグロの養殖に密着した様子をお届けします。

五島で漁業を営む三代目の生産者さん

今回お話を伺ったのは、長崎県南松浦郡新上五島町で養殖ブリ、養殖マグロを育てる生産者の皆さん。
4人全員が祖父の代から続く養殖業を引き継いだ3代目の漁師さん。お互いがライバルである一方、魚の病気の対策など小さいことからこまめに情報交換をして協力をしています。

(左から有限会社順洋の山下さん、有限会社勝栄水産の安藤さん、株式会社宝生水産の山下さん、株式会社徳丸の大坪さん)

 

いざ、五島列島へ!

新上五島町へは長崎港から船に乗って約1時間半。
取材の日は波が穏やかで、船の窓には秋晴れの空と島々、そして水平線が続いていました。

 

五島という環境

新上五島町は元々、リアス式海岸を活かした定置養殖が行われており、それが養殖業に発展していったそうです。
昔から漁業が盛んな理由は2つあります。
一つ目は潮流です。入り組んだ地形により潮の流れが速くなることで、魚の運動量も豊富になります。運動をすることで魚が筋肉質になっていき、身が引き締まった適度に脂が乗った魚に育ちます。また、常に新鮮な海水がもたらされるので、魚が病気になりにくいそうです。

二つ目は水温です。魚は水温帯で成長が変わっていきます。新上五島町の水温は、低いときは14℃、高いときは28℃で、年間を通して安定しているため、「魚に一番適した水温」なんだそうです。
五島は魚 の成長に最適な環境で、だから健康的な魚が育つのですね。

 

“3日後”に一番おいしい養殖ブリ

一番のこだわりは「エサ」で、「自分たちが食べる物よりこだわっています。」と大坪さん。 月に1回のカメラによる身体測定で、肥満度・体重・長さを計測し、今のエサの量が適正なのか、また10~2月を水揚げのピークにできるように、毎日エサの調整を行っています。

ところで、魚も野菜と同じで、獲れたての方が新鮮でおいしいイメージがありませんか?実は、五島の養殖ブリはお店に並ぶまでを考えて「3~4日目」に魚の甘味が一番出るように、脱血やしめ方にこだわって出荷しています。魚の甘味で食べられるから関東の醤油はしょっぱくて、逆に九州の醤油は甘いんだとか。「3日後にいい魚かどうかわかる」と生産者の皆さん全員が頷いていました。

迫力満点!養殖マグロの水揚げの現場

朝7時、養殖マグロの水揚げの現場に立ち会わせていただきました。生け簀の中には500匹の養殖マグロが元気に泳いでおり、エサで水面におびき寄せ1匹ずつ釣りあげます。4人がかりで養殖マグロをおさえ、素早く血抜き・内蔵除去を行って冷水に入れます。ここで養殖マグロが暴れてしまうと身が崩れてしまい、鮮度も劣化してしまいます。1匹1匹丁寧にスピーディーに処理を行うことが重要で、生産者の皆さんの熟練の技が光りました。
その日水揚げした養殖マグロは、1匹45~55kgくらいの重量。大きくなりすぎると病気のリスクが上がってしまうそう。養殖ブリと同じく、出荷時期や目標の大きさに合わせてエサの調整などにより成長をコントロールしているのです。

 

「とりあえず食べてみんね」 魚から伝わる五島の魅力

「とにかくいい魚をつくる。いい魚をつくればそれが欲しい人も増えるだろう」と山下さん。3代続いてきた技術を活かしながら、自分たちも新しく勉強してそれを掛け合わせ、これからもいい魚をつくりたいとおっしゃっていました。また、「若者が減っている島なので、魚を通して島の活性化につなげられたら」と安藤さん。自分たちの代からも繋いでいけるように、五島の良さを伝えていきたいと熱い想いを語ってくださいました。生産者の皆さんの想いが詰まった、豊かな自然で育った養殖ブリ・養殖マグロを、ぜひご賞味ください!

商品情報

<商品名>ざぁまによかブリ(養殖ブリ) ざぁまによか本まぐろ(養殖生本まぐろ)
<販売期間> 11~2月の期間中(不定期販売)
<取り扱い店舗> 全店(津田沼ビート店・新座店・ベイシアマートを除く)