2022.12.19商品情報

潜入!あの商品のおいしさに迫る! ~りんご生産量日本一の青森県を訪ねて~

潜入!あの商品のおいしさに迫る!
~りんご生産量日本一の青森県を訪ねて~

当社で販売するこだわりの商品の“生産の現場”に伺ってレポートする「潜入!あの商品のおいしさに迫る!」。今回はりんごの生産量日本一を誇る青森県を訪ね、手塩に掛けて一つずつ大切にりんごを育てる農家さんの仕事や鮮度の良いおいしいりんごがお店に届くまでのこだわりを紹介します。

日本の約6割のりんごを生産する青森県(令和3年)

今回は「りんご大国青森県」の津軽市でりんごを栽培する生産者さんにお話を伺いました。津軽地方は昼夜の寒暖差が大きいことから、りんご栽培にはもってこいの地域。実のしまった貯蔵性が高いりんごができます。青森県の中でも寒さが厳しい津軽地方のりんごは甘さも格別です。

取材に訪れた11月中旬は、秋から冬へ移り変わる、まさに本格的な寒さが到来した時期でした。夕方になると、吐く息が真っ白になる。紅葉の最盛期でもありました!

 

雪が降る中から始まるりんご栽培

お話を伺ったのは、株式会社津軽農園の棟方 健二さん。親子三代で80年近くりんごを中心に栽培し、現在はりんごの他に桃なども栽培されています。

りんご栽培は、まだ雪が降り積もる1月後半から始まります。りんごの出来栄えの7割を決める「枝切り」は、雪が降る最中にすることもあります。春になると、こだわりの天然由来の肥料をまいて本格的に栽培が動きだします。棟方さんのりんご畑は18ヘクタールあり、りんごの樹が約9,000本。収穫までの約10の栽培工程をりんご一つずつ、すべて手作業で管理します。

「大変なことも多いけど手をかけて、可愛がってあげないと、おいしいりんごは育たない。」と手塩にかけて育てるりんごへの熱い愛情を語ってくれました。

 

りんごの「赤色」は生産者さんの努力の賜物

栽培工程で、特に印象的だった「玉まわし」。
太陽の光が実に当たるように、りんごの周りの葉っぱを取って実を回してむらなく色をつけます。りんごを回すという発想がなかったので、とても驚きました。それも手作業で一つずつ。あの赤色は生産者さんたちの努力の賜物なんだと、りんごの見方が変わりました。

 

青森県のりんごが1日で14万箱も競りにかけられる!弘果市場

今回取材に訪れた弘果市場は、青森県で最もりんごが集まる市場です。りんごの競りのピークは11月中旬頃で、取材日は73,782箱が競りにかけられ、多い時は倍の14万箱に!3チームに分かれ、朝から競りを行っても15時くらいまでかかるそう。市場の中は辺り一面、箱に入ったりんごがずらり!大量のりんごが1日に動く様子を見た取材陣は、その光景に圧倒されました。その場で試食させていただいたりんごは、密がしっかり入って甘さと酸味のバランスが良くてとっても美味しかったです!

弘果のりんごの競りの様子を下記動画よりご覧いただけます↓

 

なんで一年中おいしいりんごが楽しめるの?

青森県では毎年秋にりんごを収穫した後、2種類の保存方法でりんごの鮮度管理を行っています。3月頃までに販売するりんごは普通冷蔵庫に、4月頃から販売するものは「CA冷蔵庫」に貯蔵されます。
りんごは収穫後も呼吸を続けており、呼吸による過熟を最低限まで抑え鮮度を保つのが特殊冷蔵庫の「CA冷蔵庫」。この技術があることで、1年中新鮮でおいしいりんごを楽しむことができます。

 

「今年のりんごはおいしい!」とお客様に実感していただくために

当社の仕入れを担当している仲卸さんは「産地・重さ・色目」を見て仕入れるそう。今年最初に食べるりんごは、その年のりんごの印象を決める大事な一口。
「今年のりんごはおいしい!」と感じてもらえれば、「また青森のりんごを買いたいと思ってもらえるので、卸す時期もおいしいタイミングを見極めています。」と教えてくれました。
「新鮮さに真心こめて」の社のスローガンをまさに体現されているなと感じたこだわりでした。

 

小さな傷も見逃さない!こだわりの3回目視

仕入れたりんごは、まず人の目で傷や状態を確認します。
そしてカラーセンサーで、大きさ・硬度・糖度を測り、仕分け、ここでも目視で確認。その後、段ボールへの梱包や袋詰めの際にも目視でチェックすることで、品質の高いりんごをお客様にお届けしています。

 

生産者さん直伝!~おいしいりんごの見分け方~

・縞模様が飴色のりんごを選ぶべし
・いぼり(表面の小さなボコボコ)は完熟の印
・茎が太いりんご(栄養をたっぷり吸っている証)