2021.11.12お知らせ

ニチレイフーズと近畿大学が「アセロラ真鯛」を共同研究開発 人工種苗による持続可能な養殖のSCSA認証商品として大手小売店初!


近畿大学とニチレイフーズが「アセロラ真鯛TM」を共同研究開発
11月16日(火)からスーパー「ベイシア」全店舗※で限定試験販売
持続可能な養殖業に寄与するSCSA認証商品の販売は大手小売店初!

 

近畿大学(大阪府東大阪市)と、アセロラ事業を手掛ける大手食品メーカーの株式会社ニチレイフーズ(東京都中央区)は、共同で研究開発中の「アセロラ真鯛TM」を、北関東中心に食品スーパー137店舗を展開している株式会社ベイシア(群馬県前橋市)の全店舗※で、令和3年(2021年)11月16日(火)から限定試験販売します。

「アセロラ真鯛TM」は、ニチレイフーズのアセロラ商品の生産過程で生成される副産物のアセロラの搾りかす粉末を配合した餌で養成した養殖魚で、アセロラ由来のポリフェノールとビタミン類の抗酸化作用による後味の良さの向上と品質の保持を期待して開発中のものです。令和3年 (2021年)1月に限定販売した「アセロラぶり®」に続き、共同開発に取り組んでいます。

また、この度の「アセロラ真鯛TM」は、人工種苗による持続可能な養殖業による生産物であることを証明する第三者認証「SCSA認証」を受けており、SCSA認証商品の販売は大手小売店では初めてとなります。「アセロラ真鯛TM」は、酸化による商品の劣化を遅らせる技術を活用したもので、この技術で食品ロスの軽減を目指します。※ベイシアマートを除く
◆「アセロラ真鯛TM」「アセロラぶり®」は、株式会社ニチレイの商標、または登録商標です。

1.本件のポイント
・アセロラの強い抗酸化作用による食味向上と品質保持に期待
・ベイシアアプリを用いてお客様の声を直接反映させる食味アンケートを実施
・人工種苗による持続可能な養殖業を認証するSCSA認証を取得。SCSA認証商品の販売は大手小売店で初めて
・商品の劣化を遅らせる技術で食品ロスの軽減に貢献

2.本件の内容
養殖真鯛は我が国で重要な養殖魚であり、寿司や刺身で欠かせない食材です。そのため他の養殖魚と同様に、絞めてからだけでなく寿司や刺身に加工して消費者の口に入るまで品質を保持することが課題です。

ニチレイフーズではアセロラ商品を生産・供給していますが、その生産過程で搾りかすが副産物になります。搾りかすにはアントシアニン系のポリフェノールとビタミンCが多量に含まれており、これを養殖魚の食味と色の改善に役立てようと、近畿大学とニチレイグループが平成30年(2018年)から共同研究を開始しました。「アセロラ真鯛TM」は、令和3年 (2021年)1月に限定販売した「アセロラぶり®」に続く取り組みで、アセロラの搾りかす粉末を配合した餌で養成した養殖真鯛で、アセロラ由来のポリフェノールとビタミン類の抗酸化作用による後味の良さの向上と品質の保持(肉質の保持や色味の保持)を期待して開発中です。

この度、近畿大学発ベンチャー企業である株式会社アーマリン近大で生産された「アセロラ真鯛TM」約5,000尾を、アーマリン近大の関連会社である株式会社食縁が活〆してフィレ加工し、食品スーパー・ベイシアにて販売します。今回は試験販売として消費者の直接的なご意見を検証するべくスマホアプリ「ベイシアアプリ」を通じて食味等についてのアンケートをとり、その結果を研究開発に生かす予定です。

また、この度販売する「アセロラ真鯛TM」は、人工種苗による持続可能な養殖業による生産物であることを証明する第三者認証「SCSA認証」を受けた商品であり、それをラベル表示して販売しますが、SCSA認証商品の販売は大手小売店で初になります。

3.販売の概要
日  時:令和3年(2021年)11月16日(火)から1か月程度(売り切れ次第終了)
販売店舗:ベイシア全店舗(ベイシアマートを除く)
価格等 :サク 100g 537円(税込)
お造り 6切 429円(税込)
生寿司単品(5貫)429円(税込)
※いずれも売り切れ次第終了

4.本件の背景
株式会社ニチレイフレッシュ、株式会社ニチレイフーズ、豊田通商株式会社、近畿大学、株式会社アーマリン近大、株式会社食縁の6社は、「我が国における持続可能な養殖業の推進」のために協働を進めており、その一環として本研究開発が行われています。
また、株式会社ベイシアと株式会社食縁は、平成29年(2017年)に「持続可能な養殖水産物の普及に関する協定」を締結し、天然資源を減らすことがない持続可能な養殖業の推進に取り組んでいます。「アセロラ真鯛TM」は酸化による商品の劣化を遅らせることを目指した技術であり、この技術で食品のロスの軽減を目指します。

5.SCSA認証について
人口増加と経済成長を背景に、世界的な水産物需要の拡大と水産資源の枯渇が問題になっており、持続可能な水産物供給が世界の食糧確保のために重要なテーマとなっています。「NPO法人 持続可能な水産養殖のための種苗認証協議会」は、人の手で必要な稚魚を必要な分だけ作る「人工種苗」による養殖が、天然資源への依存度を下げ、持続可能な水産業に寄与するとの考えのもとで設立されました。
SCSA認証は、人工種苗という技術を中心にした持続可能な養殖業を普及させるための制度であり、SCSAの認証を受けた養殖施設や加工会社は、第三者の認証機関によって人工種苗の生産から飼育、そして店舗に並ぶまでの工程や履歴を厳しく管理されています。与える餌や加工時の衛生環境まで細部にわたって管理するため、食の安全にも貢献します。
近畿大学では、昭和20年代にいち早く持続可能な水産養殖の必要性を提唱し、獲る漁業からつくり育てる漁業への転換を図ってきました。その取り組みの成果を消費者に伝えるべく、平成30年(2018年)に人工種苗による養殖の推進を目指す「SCSA認証」を取得しています。

詳細の情報はこちら URL : https://www.scsa.or.jp/

【SCSAに関するお問合せ】
特定非営利活動法人持続可能な水産養殖のための種苗認証協議会
和歌山県西牟婁郡白浜町3153  E-mail:Info@scsa.or.jp

6.近畿大学について
学長:細井 美彦
所在地:大阪府東大阪市小若江3丁目4番1号
設立:大正14年(1925年)

 

7.株式会社ニチレイフーズについて
代 表 者:代表取締役社長 竹永 雅彦
所 在 地:東京都中央区築地6丁目19番20号 ニチレイ東銀座ビル
設   立:平成17年(2005年)
資 本 金:15,000百万円
売 上 高:225,450百万円(令和3年(2021年)3月期ニチレイフーズグループ連結)
従業員数:11,371名(令和3年(2021年)3月期ニチレイフーズグループ連結)
事業内容:冷凍食品・レトルト食品・缶詰・包装氷等の製造・加工並びにこれらの製品の販売。
ニチレイフーズグループのアセロラ取扱高はグローバルシェアNO.1で、昭和61年(1986年)にアセロラドリンクを発売以来、アセロラの持つ効能を研究し続けています。

 

8.株式会社ベイシアについて
代 表 者:代表取締役会長 土屋 嘉雄
代表取締役社長 橋本 浩英
本部所在地:群馬県前橋市亀里町900
営業 開始:平成9年(1997年)3月
資 本 金:30億9,950万円
事業内容 :ショッピングセンターチェーンの経営
従業員数 :9,424名(令和3年(2021年)10月末時点)
店舗数  :137店舗
県別店舗数:福島県 2、茨城県 7、千葉県 20、栃木県 13、群馬県 41、埼玉県 25、長野県 6、山梨県 3、東京都 1、神奈川県 1、新潟県 2、静岡県 7、愛知県 6、岐阜県 1、滋賀県 2

 

9.株式会社食縁について
株式会社食縁は、近畿大学発ベンチャー企業アーマリン近大の出資(ファンドを除く82%)と支援を受け、日本の養殖業の成長を目指して、新規市場開拓に取り組み、世界の衛生基準(北米HACCP、EUHACCP)に合致した工場で、我が国の養殖魚の加工・販売を行っている6次産業化事業体です。
代表者 :代表取締役 有路 昌彦(近畿大学世界経済研究所教授)
所在地 :和歌山県新宮市佐野2122-3
設 立 :平成25年(2013年)5月
事業内容:アーマリン近大の出資と技術支援を受け、持続可能な養殖業を確立することを目的に、人工種苗(完全養殖)の普及と消費者の期待に応える質の養殖水産物の一次加工品(フィレやロイン)を供給し、新規市場を開拓する。

 

10.本資料の配布先
東商記者クラブ、水産庁記者クラブ、文部科学記者会、科学記者会、刀水記者クラブ、
大阪商工記者会、大阪科学・大学記者クラブ、東大阪市政記者クラブ、新宮中央記者会、
新宮記者クラブ

【本件に関するお問合せ先】
近畿大学 広報室 担当:村尾
TEL:06-4307-3007 FAX:06-6727-5288
E-mail:koho@kindai.ac.jp

株式会社ニチレイフーズ マーケティング部 広報グループ 担当:大竹・笹嶺・原山
〒104-8402 東京都中央区築地六丁目19番20号 ニチレイ東銀座ビル
E-mail:N1010X088@nichirei.co.jp

株式会社ベイシア 広報部 担当:田中・松田・渡部
TEL:027-897-1015 FAX:027-210-0167
E-mail: be-kouhou@beisia.co.jp

本件に関する画像を以下サイトでご提供します。
ご自由にお使いください。
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