2021.06.15お知らせ

スーパー「ベイシア」が小売業界初、産学連携で 「近大生まれのブリヒラ」を本格販売開始

ブリのうま味とヒラマサの歯ごたえを実現
スーパー「ベイシア」が小売業界初、産学連携で
「近大生まれのブリヒラ」を本格販売開始

~ 6月16日(水)よりベイシア全店舗で販売開始 ~

 

株式会社ベイシア(本社:群馬県前橋市、代表取締役社長:橋本浩英)は2021年6月16日(水)から、近畿大学(大阪府東大阪市、学長:細井美彦)が開発したブリとヒラマサの交雑種「ブリヒラ」を、近大生まれとしては小売りで国内唯一、ベイシア全店舗で販売(ベイシアマートを除く)。「ブリヒラ」は近畿大学が開発し、関連会社である株式会社アーマリン近大を介して種苗として販売され、養殖業者が年月をかけて成魚まで育てた後、ベイシアが販売を担当。ブリ類ハイブリッド種の産学連携による本格生産は世界でも初めての事例です。

※ブリ類のハイブリッド種の本格的な種苗生産は世界でも近畿大学だけが行っており、大手量販店と大学、生産者が協力してハイブリット種の本格生産を数年がかりで実現したことは世界初の事例となります。

◆近畿大学水産研究所が開発
「ブリヒラ」は、養殖用種苗(稚魚)生産技術において世界的な研究機関である近畿大学水産研究所が、異なる魚の性質を受け継ぐ交雑魚研究のなかで、ブリ(雌)とヒラマサ(雄)の交配により昭和45年(1970年)に開発した近大独自の魚種。「ブリヒラ」は近畿大学の登録商標であり、「ブリヒラ」の名前が使用できるのは近畿大学産ブリヒラ種苗を用いて養殖したものだけです。

 

◆水産資源の枯渇問題に立ち向かう
人口増加に伴う水産資源の枯渇問題が、日本だけでなく世界的に懸念されている昨今。人工種苗による「養殖」は天然資源を消費することなく、必要な量を一定の品質で供給することができることから、近畿大学水産研究所は古くから持続可能な食料供給の方法として研究。養殖技術で世界をけん引する存在となっています。

◆ベイシアの取り組み
ベイシアは近畿大学の関連会社である株式会社食縁と、2017年に「持続可能な養殖水産物普及の協定」を締結し、ブリヒラの大量生産による安定供給に向けて協力して参りました。
近畿大学や食縁、養殖業者等とともに養殖規模を拡大することで2018年に1,000尾、19年に15,000尾、20年に20,000尾と段階的に供給量を増やし、ついに今年、本格販売を迎えることができました。この度、足掛け5年の取り組みを経て、近畿大学産のブリヒラ人工種苗から育てた「近大生まれのブリヒラ」を、全店販売を賄うだけの一定量、生産することに成功しましたため、株式会社ベイシアの全店舗(一部店舗を除く)で販売いたします。

◆発売記念キャンペーン
【期間】 6月16日(水)~6月22日(火)
【内容】 期間中、お造り1切増量(8切:税込429円)
期間中、お造りをお買上げのアプリ会員様に「ボーナスポイント50ポイント」進呈

【ブリヒラとは】
ブリの雌とヒラマサの雄の交配によってつくられた、いわばハーフの魚です。ブリはブリ類の中で最もうまみがある魚として多くの方に愛されていますが、身が柔らかく、血合いの割合が多いため、夏場に赤身が変色しやすく、また産卵後のために味が落ちると言われています。一方でヒラマサは血合いが少なく、身質がしっかりしていて見た目にも美しい魚で、特に品質を保持しやすいことから夏に重宝されます。「ブリヒラ」はこの2つの魚種の“いいとこどり”をしたハイブリッド魚種。ブリの“うまみ”にヒラマサの“歯ごたえと美しさ”を兼ね備えた大変おいしいお魚です。

【人工種苗とは】
人工種苗とは人工的に生産された養殖用の稚魚のことで、計画的な生産が可能な人工種苗による養殖は天然資源への影響を減らし、必要な魚を必要な量だけ生み出すことができる無駄の少ない持続可能な養殖方法です。ブリヒラは自然界でも稀に自然交配しますが、一般に流通できるだけの量は存在しません。養殖に必要な種苗の量を生み出して提供できるのは、長年の実績により養殖技術で世界をけん引する近畿大学だけの特殊な技術によるものです。

 

 

 

<本件に関するお問合せ先>
株式会社ベイシア 広報部
群馬県前橋市亀里町900/TEL:027-897-1015 FAX:027-210-0167
e-mail:be-kouhou@beisia.co.jp

近畿大学 広報室 担当:村尾
TEL:06-4307-3007  FAX:06-6727-5288
e-mail:koho@kindai.ac.jp