2023.06.30お知らせ

クローズアップ!おいしいを届ける生産者 ~ 朝日が昇る前から収穫をするレタス農家さん ~

クローズアップ!おいしいを届ける生産者
~ 朝日が昇る前から収穫をするレタス農家さん ~

株式会社ベイシアのNews Letter「クローズアップ!おいしいを届ける生産者」では、生産方法や商品開発に関する取り組み、そしてこれからの夢など、生産者の方々にその商品に込めた想いや具体的なこだわりポイントについて伺います。

レタスを育てる農家さん

 

今回お話を伺ったのは、群馬県昭和村で新鮮なレタスを育てている林 寿和(はやし としかず)さん。林さんは三代目で、祖父の代では稲や麦を栽培していました。「昭和村の環境にあう野菜は何だろう」と開拓を続け、たどり着いたのがレタスなんだそうです。
取材の前日は雨が降り、瑞々しく輝くレタス畑。そのきれいな緑の畑を背に、林さんに昭和村のレタスについて教えていただきました。

群馬県昭和村の特徴

昭和村は、群馬県の赤城山麓に広がる村で、日本有数の高原野菜の産地です。日が昇ると畑の下には雲海が広がっていました。林さんの畑は標高約600~800mのところにあり、畑の下にある沼田市と気温が約3度違うんだとか。その気温の差がレタスづくりに適しており、暑くなってくるとさらに標高の高い畑で栽培するそうです。また、赤城山の噴火によりこの辺りの土壌には軽石が含まれていて、それが水分を保つほか、水はけの良さに繋がるそう。この環境だからミネラルが豊富で瑞々しいレタスが育つんですね。

 

朝日が昇る前から収穫!その理由

取材日の集合時間は朝日が昇る前の午前3時。レタスの状況や収穫量に合わせて収穫時間を決めていて、「できるだけ柔らかく若いうちに。適時収穫が大切です。」と林さん。
その理由は、朝日が出てくると光合成が始まり、それによって苦みが増したり、しなびたりしてしまうから。できるだけ涼しい夜の時間に収穫することでレタスの旨味が保たれます。

 

 

 

 

 

柔らかくて丸くて見た目がいい クオリティーの高さ

収穫はひとつ一つ丁寧に行われて、そのまま食べられるのではないかと思うほどのクオリティー。取材陣が収穫の体験をさせていただいたところ、詰められたレタスのコンテナを見たパートさんから「これじゃあレタスがかわいそう。痛みのある外葉をはがして、切り口をきれいにしなきゃ。」とアドバイスが。大事に育ててきたレタスを立派な姿で出荷してあげたい、その想いが詰まっているのです。

 

 

 

おいしさの秘訣は、手間を惜しまないこと

レタスを収穫したら、マルチという土壌水分を安定させるためのシートをはがして、畑を耕してから苗を植えます。マルチを敷き直す理由は、続けて苗を植えると畑が栄養不足でレタスの球が小さくなったり、病気になりやすいため。マルチを剥がす作業は力仕事で、これを繰り返すのかと取材陣も驚きました。「おいしいもの・良いものを食べてほしい」という気持ちから、その手間は惜しみません。
連作も畑が弱る原因になるため、他の作物を育てる生産者と協力し畑も交換するそう。「収穫時も常に先々の過程を考えています。」と林さん。常に良いものを届けるために妥協しない林さんのこだわりが伝わりました。

 

 

 

 

おすすめの食べ方

・そのままサラダにして
・炒めたりスープにしたりすると1玉ペロリと食べられます。
ごま油でレタスを炒めて、ベーコンやお好みの具材と一緒に
塩コショウで味付けしてもおいしい!

 

 

 

 

 

まるでわが子のように 

「種まきから始まって、苗をつくってそれを畑に植えて、病気にならないように育てて出荷する。手塩にかけて育てているので、親の気持ちになりますよね。特に収穫の時は大切にしてあげたい。」と語ってくださった林さん。取材を通して、皆さんがレタスを自分の子供のように思って育てているんだなと感じました。「その過程があって店頭に並んでいることを、お客様に知ってほしいです」という言葉と林さんの優しい表情が印象的でした。大事に育てられた昭和村の皆さんのレタス、ぜひご賞味ください!

林さんとベイシア青果バイヤー