ご挨拶



中国、インドなど新興国の台頭による資源、食糧確保の難しさ、アメリカ金融資本主義の崩壊による世界規模の経済的混乱、脱炭素社会に向けたエネルギー源の転換。世界ではいま、「100 年に1 度」の変革が始まっています。
国内でも、少子高齢化というかつて経験したことのない社会構造の変化があり、戦後最大とも言える政治的変化も起こっています。
人々の生活意識も大きく変わりつつあります。物質的豊かさから精神的充足へと価値観の転換が進み、加えて、政治・経済の不透明感から人々の消費意欲は低下したままです。小売業の立場から言えば、ものが売りにくい時代になっています。
しかし、どのような変革が起ころうと、不変のものがあります。
生活必需品への需要は減退することはなく、その分野でより良い商品をより安く提供する限り、人々の支持は絶対に変わらないということです。
ベイシアは、創業以来50 年、一貫して、「より良いものをより安く」という理念を貫いてきました。そのために、地道な努力を愚直に続けてまいりました。高度成長期に他社が大都市の中心部に大型店舗をつくって売上を伸ばしていたときにも、ローカルで、コスト削減に努め、少しでも安く提供することに専心してまいりました。規模追求のための吸収・合併も排してきました。
そしていま、グループ売上1兆円を前にして、経済・産業界の現状を見渡したとき、われわれが歩んできた道が間違っていなかったことを確信しています。どこにも負けない基礎体力を身につけ、グローバルな競争にも勝ち残れる企業力を蓄積してきました。
これからも、より効率の高いチェーンをめざして「商業の工業化」を進め、「より良いものをより安く」に徹することで、地域のお客様に喜んでいただける存在でありたいと考えています。