STAFF

誰に向けてどんな商品を提供するのか
確固たるコンセプトをもって開発

誰に向けて
どんな商品を提供するのか
確固たるコンセプトをもって開発

M.D

食品事業部 デイリー部
シニアバイヤー
2005年 新卒入社

ベイシアに入社したいと思ったきっかけと
現在までの経歴を教えてください。

商品を安く提供するノウハウと
気象と消費の関係に
興味を抱いた

大学時代は自炊をしており、よくスーパーを利用していました。ベイシアは他社に比べてとにかく安かったので、いつも買い物が楽しくて、「どうしてこんなに値段が違うのだろう」と思っていました。
またある本で、気象は消費者の動向に大きな影響を与えるということを読み、とても興味をそそられました。気象予報士の資格を取ったほどです。
商品を安く提供するノウハウと、気象と消費の関係に興味を抱いたことからベイシアに入社したいと思うようになりました。
入社後は店舗で青果の配属になり、同じ店舗で約2年したのち、教育部へ異動になり約5年ほどトレーナーという立場で社員教育を担いました。
現在の商品部に来てからは、まずは青果のバイヤーになり、その後デイリーといってパン、牛乳、乳製品、麺類、豆腐、卵など、日々の食材を扱う部門のバイヤーを経て、現在はマーチャンダイザーとしてPBの企画開発を行っています。

これまで企画したPBの中で
印象に残っているものを
教えてください。

メガブランドに
勝ちたいと
2年の歳月をかけて開発

デイリーを担当するようになってまだ間がない頃のことですが、計画から交渉、生産、販売までに2年もかかった商品があります。
この商品は、大手メーカーのメガブランドがあるカテゴリーで、当社以外の小売各社もPBを出してはいるのですが、あまり売れておらず苦戦していることを知っていました。
そこで、他社と差別化を図るために原料の配合などをオリジナル仕様にして、より食べやすい味を追求し「付加価値をつけながら安く」をテーマに開発をしました。
メーカーとの交渉がなかなか進まず、引き受けてもらうまでに1年以上かかりましたが、他の部門とは異なるデイリーでの商談の進め方を、身をもって学ぶことができたと思います。
店舗での売り方も従来通りの販売方法ではなく、全社を挙げて売場の企画や販促を行ったため、多くのお客様にも手にとっていただくことができ、最終的にはPBのヒット商品として大成功を収めることができました。
当初の計画より大幅に売れ、初めて生産計画が追いつかないという、うれしい悲鳴を上げる経験もさせてもらいました。

ベイシアに入社して
良かったと思うのは
どのようなことですか?

失敗を恐れない
社風・文化があり
次の挑戦へと
背中を押してくれる

特にバイヤーやマーチャンダイザーになってからより強く感じることですが、ベイシアには「失敗を恐れない」社風があります。
たとえ失敗しても、「次はどうしたらいいのか考えよう」と背中を押してくれる社風はとてもありがたいですね。
そして「こういう理由で、こうしたいから、次はこうしようと思う」と、目的や手段を明確にすれば、意外とすんなり認めてもらうことができ、また挑戦したい気持ちが高まります。
だからこそ私も、それぞれの部署で実績を積み重ねてくることができました。
マーチャンダイザーとして、商品開発をするうえで心掛けているのは、誰に向けて、どんな特徴のある商品を提供するのか確固たるコンセプトをもつことです。
最近は社内プレゼンの機会が増えたので、以前に比べると失敗は減っているのですが、私がバイヤーになったばかりの頃は「なんとなく」の浅はかな考えで商品をつくり、いろいろな失敗を経験しました。
自信をもって「こういう理由で、こういう人をターゲットにし、この部分で他社に勝てる」と言える商品でなければ、お客様には届かないと考えています。

ベイシアだからこそできる仕事とは
どのようなことでしょうか。

付加価値のある
商品づくりを通じて
産地を守り、町を盛り上げる

「別海のおいしい牛乳」の開発は、私自身にとっても、ベイシアにとっても新たな挑戦となりました。
牛乳の原料になる生乳は、長年国に守られてきたこともあり、古い商流の残る農産物です。その古い慣習に一石を投じようと、改革に取り組んでいる人がいることを知り、電話をかけたのが始まりでした。
別海は北海道東部にあり、一般的にはあまり知られていませんが、生乳の生産量は日本一。
夏場も涼しいので健康な牛が育ち、乳脂肪分の高いおいしい生乳ができるのですが、古い慣習の中で経営が厳しく、やめていく酪農家さんも多いという現実があります。
産地と直接取引きをすることで、当社としてもより安く安定的に牛乳を仕入れることができると同時に、前向きにがんばろうとしている酪農家さんたちを支える一助になるのではと考え、「別海のおいしい牛乳」が生まれました。
会社的なバックアップもあり、産地と良好な関係を築くことができ、牛乳に続いて、ヨーグルト、アイスクリームと、バリエーションを広げているところです。
独自の視点で商品づくりに取り組むことで産地を守り、町全体を盛り上げること。これは、ベイシアだからこそできる仕事の一つではないでしょうか。